- スープストックトーキョーのスープは体に悪い?
- 専門家の意見を聞きたい
こういった疑問を抱えていませんか?
食べるスープとして人気のスープストックトーキョー。
健康に気をつけている方にとっては、実際のところどうなのか気になるところですよね。
この記事では、管理栄養士の視点から、スープストックトーキョーのスープの安全性や栄養面について詳しく解説します。

管理栄養士 こま
- 30代の管理栄養士
- 急性期病院3年・給食委託会社8年
- 病院(2施設)とクリニックで栄養指導経験
- 1日平均4万食提供の委託給食の献立作成を担当
- 関西・関東の病院を中心とした給食提供実績
購入を検討している方や、日々の食事に取り入れようと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
スープストックトーキョーの特徴とは

スープストックトーキョーは、「食べるスープの専門店」として広く知られるブランドです。
旬の素材を活かした本格的なスープを提供し、レストラン品質の味を家庭でも楽しめるよう冷凍商品としても展開しています。
動物性原料を使わない「ベジタリアン商品」や「グルテンフリー商品」などもあり、多くの人々に支持されています。
また、店舗デザインやサービスにも洗練された世界観があり、都市型ライフスタイルに溶け込むブランドとして人気です。
- 素材の味を生かした本格的なスープ専門ブランド
- レストランクオリティを家庭で楽しめる冷凍スープ
- 季節ごとの食材を使った多彩なラインナップ
- 「飲む」ではなく「食べる」食事としてのスープ
- 化学調味料・保存料・合成着色料は不使用で安心
- ベジタリアンやグルテンフリー対応メニューも展開し多様な食生活に寄り添う
スープストックトーキョーは体に悪い?管理栄養士が解説!

スープストックトーキョーは「体に悪いのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
そこで、管理栄養士の視点から、スープの原材料・栄養価について解説します。
スープの原材料の安全性は?

実際にいくつかのスープの原材料を確認しましたが、食品添加物が使われていないものが多く、全体的に安心できる内容でした。
以下に、私が実際に食べた8種類のスープの原材料を掲載します。
種類 | 原材料 |
とうもろこしとさつまいものスープ | 牛乳(国内製造)、コーンペースト、さつま芋、クリーム、ソテーオニオン(玉葱、菜種油)、食塩、澱粉、香辛料 |
北海道産かぼちゃのスープ | 野菜(かぼちゃ、玉葱、人参)、牛乳(国内製造)、チキンブイヨン、クリーム、バター、食塩、香辛料 |
東京参鶏湯 | 鶏肉(ブラジル)、もち米、野菜(太葱、にんにく、生姜)、チキンブイヨン、食塩、香辛料、高麗人参 |
生姜入り和風スープ | 野菜(玉葱(国産)、白葱、キャベツ、しいたけ、人参、ごぼう)、鶏肉、澱粉、生姜酢漬、チキンエキス、みりん、押麦、醤油、野菜エキス、大豆油、乾燥昆布、食塩、香辛料 |
東京ボルシチ | ソテー野菜[野菜(玉葱、人参、セロリ、にんにく)、牛脂、菜種油](国内製造)、牛肉、トマトペースト、ビーフブイヨン、チキンブイヨン、食塩、醤油、香辛料 / カラメル色素 |
オマール海老のビスク | 野菜(玉葱、人参、セロリ、にんにく)、オマール海老ブイヨン〔オマールエビヘッド、野菜(玉葱、人参、セロリ、にんにく、パセリ)、トマトペースト、ワイン、トマト・ピューレーづけ、ブランデー、オリーブ油、大豆油、酢漬けタラゴン、食塩、香辛料〕(国内製造)、牛乳、クリーム、トマトペースト、ワイン、澱粉、ホタテブイヨン、バター、豚脂、カニブイヨン、食塩、はちみつ、ブランデー、香辛料 |
焼き鯛だしの和風スープ | 野菜(大根(国産)、ごぼう、ねぎ、生姜)、ブイヨン(真鯛頭、清酒、根昆布だし、その他)、押麦、鶏肉、魚醤加工品(魚醤、昆布エキス、食塩、酵母エキス)、クリーム、醤油、片栗粉、豚脂、食塩、乾しいたけ、香辛料 |
ミネストローネ | トマト・ピューレーづけ(イタリア製造)、野菜(玉葱、人参、セロリ、にんにく)、グリル野菜(ズッキーニ、赤ピーマン、黄ピーマン)、揚げナス(ナス、パーム油、食塩)、米、トマトペースト、オリーブ油、食塩、香辛料 |
※この他のスープの原材料は、公式サイトで確認できます。
原材料表示に「/(スラッシュ)」以降の記載がある場合、添加物が含まれていることが多いです。
今回確認した8種類のうち、食品添加物が使用されていたのは「東京ボルシチ」のみで、「カラメル色素」が使われていました。
なお、カラメル色素にはいくつか種類がありますが、スープストックトーキョーでは安全性の高いタイプが使用されているようです。
そのため、添加物を一切取りたくないという方ではない限り、安心して食べることができます。
スープの栄養価はどう?
スープの栄養価について、特に気になる点はありませんでした。
スープの栄養価は以下の通り。
種類 | エネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 食塩相当量(g) |
とうもろこしとさつまいものスープ | 178 | 5.9 | 11.2 | 13.5 | 0.8 |
北海道産かぼちゃのスープ | 153 | 4.9 | 5.4 | 21.2 | 0.6 |
東京参鶏湯 | 132 | 9.7 | 7.4 | 6.7 | 1.2 |
生姜入り和風スープ | 79 | 4.1 | 2.5 | 9.9 | 1.5 |
東京ボルシチ | 180 | 7.2 | 10.6 | 13.6 | 1.2 |
オマール海老のビスク | 177 | 3.6 | 11.2 | 15.5 | 1.2 |
焼き鯛だしの和風スープ | 70 | 2.9 | 2.3 | 9.4 | 1.1 |
ミネストローネ | 78 | 1.8 | 2.5 | 12.1 | 1.1 |
カロリーは多少の違いはあるものの、ほとんどが180kcal以内に収まっており、過剰に高いものはありません。中には脂質がやや多めに感じるものもありますが、注意が必要なほどではない印象です。
脂質やカロリーが気になる方は、栄養成分表示を確認しながら、数値の低めなものを選ぶと安心だと思います。
塩分については、0.6~1.5g程度の範囲で、こちらもまずまずバランスが取れていると感じました。特に、180gのかぼちゃスープが塩分0.6gだったのは優秀だと思います。
スープ類は一般的に塩分1g以上のものが多いですが、1g以下の選択肢があるのは、塩分を控えたい方にとっても嬉しいポイントです。
塩分は1.5gを超えると「少し多いかな」と感じるところですが、今回試したものはが1.5gまでに収まっていました。
参考までに、一般的な味噌汁の塩分量は約1.2g程度なので、それと同程度と考えると、日常的に取り入れても問題のないレベルだと思います。
野菜をたくさん入っている物を選べば、栄養バランスの良いスープとして活用できる内容だと感じました。
ただし、ネットで調べたところ、一部には塩分が多め(2g以上)のスープもあるようです。塩分を気にされている方は表示を確認して選ぶと安心です。
管理栄養士おすすめの選び方

スープストックトーキョーには、野菜をたっぷり使ったものから、魚介やお肉の旨みを活かしたものまで、さまざまな種類のスープがあります。
どれを選べばいいか迷ったときは、目的や体調に合わせてスープを選ぶのもおすすめです。
ダイエット中の方にオススメのスープ

スープストックトーキョーのスープには、カロリー控えめでダイエット中でも安心して楽しめるものが多く揃っています。
中でも、80kcal以内のスープをいくつかピックアップしてみました。
- 生姜とオクラのミネストローネ(68kcal)
- 生姜入り和風スープ(79kcal)
- 台湾風豚肉と白菜のスープ(79kcal)
- 緑の野菜のミネストローネ(57kcal)
- ミネストローネ(79kcal)
- 焼き鯛出汁の和風スープ(70kcal)
どれもカロリーが低めで、体を温めながらしっかり満足感も得られるのが魅力。

軽めのランチや夜食にもぴったりで、ダイエット中の食事に取り入れやすいスープです。
たんぱく質を摂りたい方にオススメのスープ


スープストックトーキョーには、たんぱく質をしっかり摂れるスープも豊富に揃っています。
ここでは卵1個分(約5.6g)以上が摂れる、たんぱく質6g以上のスープをピックアップしました。
- 雲南風甘辛豆腐とえのきの中華スープ(7.0g)
- 枝豆とえんどう豆のグリーンポタージュ(9.0g)
- 枝豆とえんどう豆の冷たいグリーンポタージュ(9.4g)
- 温野菜とチーズのブラウンシチュー(7.6g)
- 牡蠣のポタージュ(6.7g)
- 牛肉の麻辣香湯(6.7g)
- 黒胡麻の麻辣スープ(7.2g)
- 東京参鶏湯(9.7g)
- 8種の野菜と鶏肉のサラダスープ(8.3g)
- フェルメールの”牛乳を注ぐ女”のスープ(8.5g)
- ほうれん草とサルシッチャのポテトチャウダー(6.5g)
- 北海道産とうもろこしと鶏肉のシチュー(9.0g)
- 野菜と大麦のビーフスープ(6.7g)
- 野菜と鶏肉のトマトシチュー(13.5g)
肉・魚・豆・卵・乳製品など、さまざまな食材からたんぱく質を摂れるラインナップが魅力。



食事のバランスを整えたいときや、軽めの食事でも栄養をしっかりとりたいときにぴったりです。
塩分が気になる方にオススメのスープ


スープストックトーキョーのスープの中には、塩分控えめなスープもあります。
塩分を気にしている方や、むくみ・高血圧などが気になる方にも嬉しいラインナップです。
今回は、1食あたりの塩分が1g未満のスープをピックアップしました。
- 揚げ茄子のラッサム(0.8g)
- 牡蠣のポタージュ(0.8g)
- 五郎島金時のスープ(0.8g)
- 北海道産かぼちゃのスープ(0.7g)
- 北海道産かぼちゃの冷たいスープ(0.7g)
- 山上ファームの濃紅みつキャロットのポタージュ(0.6g)
- 和田さんのかぼちゃのスープ(0.8g)
野菜や素材の甘みを生かしたスープが中心で、塩分控えめでもしっかり満足感のある味わい。



毎日の食事に取り入れやすく、体にやさしいスープを探している方におすすめです。
よくある質問(FAQ)


スープストックは毎日食べても大丈夫?
毎日食べても問題ありません。スープストックトーキョーのスープは、化学調味料・合成保存料・合成着色料を使わず、素材の味を大切に作られています。栄養バランスを考えたメニューも多いため、日々の食事に取り入れても安心です。
ただし、スープは塩分を摂りやすい料理でもあるため、1日に何杯も飲むのではなく、1〜2食程度を目安に楽しむのがおすすめです。スープの種類を日替わりで変えるなど、バランスよく取り入れることで、より健康的に続けられます。
ダイエット中でもOK?
ダイエット中でもおすすめです。カロリー控えめなスープも多く、1食100kcal未満のメニューもあります。脂質や糖質が気になる方は、野菜が中心のスープや和風スープを選ぶと安心です。
子どもや妊婦にもおすすめ?
スープストックトーキョーのスープは、添加物を使わずに作られているため、お子さまや妊婦の方にも比較的安心してお召し上がりいただけます。ただし、塩分量やスパイスの効いたメニューなどは、体調や好みに応じて選ぶとより安心です。気になる方は、栄養成分表示や原材料を確認のうえ、選んでください。
まとめ:スープストックトーキョーは安心・安全なおいしいスープ


この記事では、スープストックトーキョーのスープの安全性や栄養面について解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 化学調味料・保存料・合成着色料は不使用で、安心して食べられる
- 実際に使われている食品添加物は、ボルシチのカラメル色素程度
- 栄養価も適正範囲内で、特に問題となる点はなし
実際に食べてみても、素材の味を活かした、安全性の高いおいしいスープだと感じました。
特に、野菜などの具材がしっかり入っているので、野菜不足が気になる方にもおすすめです。



「体に悪いのでは?」と心配していた方も、安心して取り入れてみてください!

