- 家族の健康のために、栄養についてもっと詳しく学びたい
- 主婦からでも管理栄養士を目指せるの?
このような疑問をお持ちではありませんか?
家族の健康を支えるために、栄養学を学びたいと考える主婦の方は少なくありません。
中でも管理栄養士は、栄養・食に関する専門資格のひとつ。せっかく栄養を学ぶなら、「管理栄養士の資格を取得したい」と考える方も多いでしょう。
ただし、管理栄養士の資格は、誰にとっても取得するのがおすすめとは限りません。
資格取得には時間や費用もかかるため、「自分に本当に必要なのか」を考えたうえで目指すことが大切です。
そこでこの記事では、管理栄養士として10年以上働いてきた筆者が、主婦から管理栄養士を目指す方法や、資格を取得するべきかどうかの見極め方を解説します。

管理栄養士 こま
- 30代の管理栄養士
- 急性期病院3年・給食委託会社8年
- 病院(2施設)とクリニックで栄養指導経験
- 1日平均4万食提供の委託給食の献立作成を担当
- 関西・関東の病院を中心とした給食提供実績
「栄養の知識を身につけて、家族の健康管理や日々の食生活に活かしたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
主婦が管理栄養士になるには?

主婦が管理栄養士になることはできますが、実は難易度は高めです。
なぜなら管理栄養士の資格は、独学だけではなれず、養成校を卒業して国家資格に合格しなければなれないからです。
具体的な管理栄養士の資格取得方法を解説します。
管理栄養士になるための2つのルート
主婦から管理栄養士を目指す場合、大きく分けて以下の2つのルートがあります。
国家試験の受験資格を得るための2つのルートは以下の通りです。
①管理栄養士養成施設を卒業して、国家試験を受験する

主婦が管理栄養士を目指す場合、最短で国家試験の受験資格を得られるのが、4年制の管理栄養士養成施設を卒業するルートです。
管理栄養士養成施設を4年間かけて卒業すれば、実務経験を積むことなく、管理栄養士国家試験の受験資格を得られます。
国家試験の対策も在学中からしっかり行えるため、試験に向けて計画的に勉強でき、合格を目指しやすいというメリットがあります。
そのため、「できるだけ早く管理栄養士を目指したい」という方には、このルートが候補になります。
管理栄養士 こま管理栄養士の国家試験対策も在学中にできるので、合格率が高くなりやすいです。
②栄養士養成施設を卒業し、実務経験を積んで国家試験を受験する


2つ目は、栄養士養成施設を卒業して栄養士の資格を取得し、その後、実務経験を積んで受験資格を得るルートです。
栄養士養成施設には2年制・3年制・4年制があり、その年数によって卒業後に必要な実務経験の年数が異なります。
例えば、以下のような組み合わせです。
- 2年制の栄養士養成施設を卒業+3年以上の実務経験
- 3年制の栄養士養成施設を卒業+2年以上の実務経験
- 4年制の栄養士養成施設を卒業+1年以上の実務経験
このルートでは、まず栄養士として働きながら実務経験を積み、その後に管理栄養士国家試験を受験することになります。



管理栄養士国家試験に向けた勉強を基本的に自分で進める必要があるため、難易度が高いです。
主婦が管理栄養士を目指す場合、何年かかる?


主婦が管理栄養士を目指す場合、最短で4〜5年程度かかります。
ただし、選択するルートによって必要な期間は異なります。
①管理栄養士養成施設に通う場合:最短4年
管理栄養士養成施設に通う場合は、最短4年が必要です。
ただし、このルートでも、大学に入学する必要があるので、実際は、1年以上プラスされる可能性もあります。
②栄養士養成施設+実務経験を経る場合:最短5年
栄養士資格を取って実務経験を経る場合は、最短で5年かかります。
ただし、このルートでは、栄養士として働きながら管理栄養士国家試験の勉強をする必要があります。
栄養士の仕事は、職場によっては調理などの現場業務が中心となることもあり、仕事と勉強を両立するのは決して簡単ではありません。
そのため、最短の5年よりも、さらに時間がかかる可能性も十分にあります。
管理栄養士になるためにかかる費用


管理栄養士を目指す場合、養成施設の学費などを含めて、200〜800万円程度かかることがあります。
これだけ費用に幅があるのは、どの養成施設に通うか、どのルートで管理栄養士を目指すかによって、必要な費用が大きく異なるためです。
また、栄養士養成施設を卒業してから実務経験を積み、管理栄養士を目指すルートでも、養成施設の学費などを合わせると200万円以上かかるケースがあります。
管理栄養士の受験関連費用
管理栄養士の国家試験を受験するために必要な費用は、21,800円です。
内訳は以下の通り。
- 受験手数料:6800円
- 合格後の登録免許税:15000円



受験費用はそんなに高くありませんが、養成校の学費が高いですね。
主婦が管理栄養士の資格を取る前に考えてほしいこと


栄養の知識は、自分自身の健康を守るだけでなく、家族や周りの人の健康を支えるためにも役立つ、身につけておいて損のないもの。
私自身、管理栄養士として10年以上働いてきましたが、できれば多くの人に栄養について学び、日々の食生活に活かしてほしいと思っています。
取得には、長い時間とお金が必要になります。そのため、資格取得を目指す前に、まず考えてほしいことがあります。
例えば、次のような理由があるのではないでしょうか。
- 管理栄養士として働きたい
- 食に関する仕事がしたい
- 家族の健康や栄養管理に役立てたい
- 食について体系的に学びたい
- 「食の資格」を何か取得しておきたい
- 将来のために資格を取っておきたい
この中で、実際に管理栄養士の資格をとることをおすすめできるのは、「①管理栄養士として働きたい」という方だけです。
一方で、②〜⑥が主な目的であれば、必ずしも管理栄養士の資格を取得する必要はありません。
また、「家族の健康のために栄養を学びたい」「食について体系的に勉強したい」という目的であれば、栄養学を学ぶ方法は他にもあります。
ポイントは、「管理栄養士として働きたい」のか、「栄養や食について学びたい」のかを分けて考えることです。



「何のために管理栄養士になりたいと思ったのか?」を考えてみてください。
就職・転職が目的ではない主婦に管理栄養士をおすすめしない理由


「管理栄養士として働きたい」という目的がある方以外に、資格取得をおすすめしない理由は、管理栄養士の資格取得にかかる労力に対してリターンが望みにくいからです。
具体的には以下の理由です。
理由① 管理栄養士は勉強する範囲が広すぎる


管理栄養士の国家試験は、▼以下のような分野があります。
- 社会・環境と健康
- 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
- 食べ物と健康
- 基礎栄養学
- 応用栄養学
- 栄養教育論
- 臨床栄養学
- 公衆栄養学
- 給食経営管理論
- 応用力試験
試験範囲はかなり広く、実際の内容も、細かい疾病の薬の名前だったり、食品の中に含まれる酵素の名前だったり、かなりマニアックなことも覚えなくてはなりません。
実生活で役に立つ知識以上のことを膨大な範囲勉強しなればならないので、「管理栄養士の資格がなんとなくほしい」という方にとってはかなり大変になります。
理由② 管理栄養士の資格があっても、献立作成が得意になるとは限らない


「管理栄養士の資格を取れば、栄養バランスの良い献立を作れるようになるのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。
その理由のひとつが、管理栄養士国家試験では、栄養学などに関する幅広い知識が問われる一方で、実際に家庭や給食などの場面で使う「献立の立て方」そのものは学ばないからです。
もちろん、栄養学を学ぶことで、栄養バランスや食品の組み合わせなど、献立作成に役立つ知識は身につきます。
ただ、実際に「どの料理を組み合わせればよいのか」「予算や調理時間を考慮してどう献立を組み立てるのか」といった実践的なスキルは、実務経験を通して身につけていく部分が大きいのです。



私自身も、資格を取得しただけでは、献立作成は全くできませんでした。
給食会社で実際に献立作成を経験する中で、少しずつ「どうすれば食べやすく、栄養バランスの良い献立を作れるのか」を考えられるようになりました。
そのため、「家族のために栄養バランスの良い献立を作れるようになりたい」という目的だけであれば、必ずしも管理栄養士の資格を取得する必要はないのです。
理由③ 資格取得までに時間とお金がかかる


ここまで紹介してきたように、管理栄養士の資格を取得するには、200万円以上の費用がかかるケースも少なくありません。
さらに、お金だけでなく、資格取得までに4〜5年程度の時間が必要になる場合もあります。
主婦の方の場合、家事や育児などと両立しながら、学校に通ったり勉強したりする必要があるため、時間的な負担も決して小さくありません。
管理栄養士の資格取得には、それだけの時間とお金が必要になることをあらかじめ理解しておきましょう。



正直、管理栄養士は国家資格の中でも給料水準が低いのでおすすめしにくいです。
主婦が栄養について学ぶ、管理栄養士以外の選択肢


主婦が栄養についての知識を深める方法は、管理栄養士の資格をとる以外にもたくさんあります。
当サイトでも、栄養の基礎知識について詳しく解説しています。できるだけ難しい専門用語は使わず、「実生活で役立つ栄養の知識」の解説を心がけているので、ぜひ参考にしてください。
また、食や栄養に関する資格は、管理栄養士以外にもさまざまなものがあります。
例えば、以下のような資格です。
- 食生活アドバイザー
- 食生活長寿アドバイザー
- 野菜ソムリエ
- フードコーディネーター
- 食育インストラクター
これらの資格の中には、管理栄養士と比べて取得までのハードルが低く、仕事や家事、育児などと両立しながら学びやすいものもあります。
中でも、おすすめなのが「食生活長寿アドバイザー」
この中でもおすすめの資格が、
食事の基本から、栄養バランス、献立づくりのコツなどをオンラインで学ぶことができます。
栄養や健康に関する基礎知識だけでなく、食材の選び方や献立づくりの考え方など、実生活ですぐに活かしやすい内容を学べるのが特徴です。
そのため、「家族の健康のために栄養について学びたい」という主婦の方にも、取り組みやすい選択肢のひとつ。
「管理栄養士の資格を取るのは少しハードルが高いけれど、栄養についてしっかり学んでみたい」という方は、ぜひ一度チェックしてみてください。



費用も管理栄養士と比べると、かなり低価格で取得できます。
まとめ|管理栄養士を目指す前に「何のために取るのか」を考えよう


この記事では、主婦から管理栄養士を目指す方法や、資格取得前に考えておきたいことについて解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 管理栄養士になるには、まず国家試験の受験資格を得る必要がある
- ルートによっては、資格取得までに200万円以上の費用がかかることがある
- 資格取得までには、4〜5年以上の時間が必要になる場合がある
- 管理栄養士として働くことを考えている人は、資格取得を検討する価値がある
- 家族の健康や食生活のために学びたい場合は、管理栄養士以外にも選択肢がある
管理栄養士は、栄養・食に関する専門資格ですが、その分、取得するまでの時間や費用などのハードルも決して低くありません。
管理栄養士以外にも、食や栄養について学べる資格や方法はたくさんあります。
できるだけ時間や費用を抑えながら、実生活に役立つ栄養の知識を身につけたい方には、「
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
また、当サイトでも栄養学について分かりやすく解説しています。家族の健康や毎日の食生活に役立つ情報を発信していますので、ぜひ参考にしてみてください。



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