- ヨシケイが気になっているけど…
- 栄養バランスはどうなんだろう?
- カロリーはどれくらい?健康に良いの?
こういった疑問を抱えていませんか?
ヨシケイは、数あるミールキットの中でもトップクラスの知名度で人気の食材宅配サービスです。せっかく利用するなら、栄養バランスが優れているミールキットを利用したいですよね。
というのも、ミールキットの多くは栄養士監修が多いですが、意外と栄養価はサービスごとの違いがあります。
「管理栄養士監修だから大丈夫」と思いこまず、実際の栄養価がどうなっているかを知ることが大切です。
そこでこの記事では、管理栄養士の視点から、ヨシケイのミールキットの栄養バランスやカロリー、健康面をくわしく解説します。

管理栄養士 こま
- 30代の管理栄養士
- 急性期病院3年・給食委託会社8年
- 病院(2施設)とクリニックで栄養指導経験
- 1日平均4万食提供の委託給食の献立作成を担当
- 関西・関東の病院を中心とした給食提供実績
「栄養バランスのよい食事をしたい」「健康にも気をつけたい」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ヨシケイのミールキットとは?

ヨシケイ(YOSHIKEI)は、食材とレシピがセットになった「ミールキット」を自宅まで届けてくれる宅配サービスです。
創業45年以上の実績があり、全国に拠点を持つ老舗の食材宅配サービスとして多くの家庭に利用されています。
管理栄養士・栄養士が監修したレシピをもとに、必要な食材が届くため、献立を考えたり買い物に行ったりする手間が省けます。仕事や家事、育児で忙しい人にとって、時短と健康を両立できるのが人気の理由です。
また、ヨシケイにはライフスタイルに合わせて選べる多彩なメニューがあり、代表的なものには次のようなコースがあります。
| コース名 | 内容 | 金額(2人×5日間) |
| スマイリーミール | 簡単な手順で作れる料理 | ¥6,680 |
| スタンダードミール | こだわった食材・料理 | ¥7,250 |
| バランスミール | 栄養バランスに配慮 | ¥6,700 |
| カットミール | 食材がカット済で時短 | ¥7,220 |
| ファンミール | 有名店の味やシェフの監修 | ¥8,710 |
| タイムリーミール | 調理済食品が届く | ¥8,600 |
メニューによって金額は前後します。それぞれのコースごとに毎週メニューが異なっています。
基本は上の6コースですが、地域ごとに「HAPPYMENU」という限定メニューがあります。簡単レシピ中心で、最もお手頃なコースのようです。
栄養バランスについて公式では何と言っている?
実際に、ヨシケイでは栄養バランスについてどのように言及しているのか、公式情報を調べてみました。
メニュー開発に栄養士・管理栄養士が関わっていることが明記されています。
ヨシケイでは、国家資格「管理栄養士」取得者20名を含む、総勢29名もの栄養士が活躍しています。
メニュー開発担当のメンバーは全員栄養士資格の取得者で、ヨシケイのすべてのメニューはこれらの専属栄養士によって組み立てられています。
引用:ヨシケイ公式サイト
栄養面だけではなく、季節の食材、郷土料理、食のトレンドも抑えながらメニュー作成が行われているようです。
管理栄養士 こまヨシケイのメニューには、栄養士や管理栄養士がしっかりと関わっていることがよく分かります。
ヨシケイの栄養バランスは主食・主菜・副菜がそろう優れた内容


「管理栄養士監修」と聞くと、栄養バランスがしっかりしているイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
ヨシケイの栄養バランスのポイントは以下の通り。
- 主食・主菜・副菜が簡単にそろう構成
- 1食分の野菜目標量が摂れる
- PFCバランスがほぼ理想で健康的
- 塩分への配慮もアリ
主食・主菜・副菜が簡単にそろう構成


ヨシケイのミールキットを使えば、バランスの良い食事が簡単に実現できます。
栄養バランスの良い食事とは、主食・主菜・副菜が適切なバランスでそろっていることが基本です。
- 主食:ご飯・パン・麺
- 主菜:肉・魚・卵・大豆製品
- 副菜:野菜・いも・海藻・きのこ
※詳細はこちらバランスの良い食事とは?
この3つがそろい、それぞれの量が適切であれば、栄養バランスのとれた食事と言えます。
普段の家庭での食事では、主食と主菜は用意できても、副菜が少なかったり、量が不足していることはよくあります。
しかし、ヨシケイのミールキットを使えば、副菜も十分な量が確保できるため、誰でも簡単にバランスの良い食事が実現できます。
1食分の野菜目標量が摂れる
バランスの良い食事で特に大切なのが、野菜の量です。
理想的な1食あたりの量は以下の通りとされています。
- ご飯:お茶碗1~2杯
- 主菜(肉・魚など):約100g
- 野菜:120g以上
ヨシケイのミールキットは、1食でしっかり野菜120gを確保できるようになっており、野菜不足になりがちな現代人にとって、とてもありがたい内容です。
毎日の夕食で、野菜120gを摂るのって意外と難しいですよね。正直に言うと、管理栄養士の私でも、毎食120g以上の野菜を用意するのは簡単ではありません。
その点、ヨシケイを利用すれば、手間をかけずに健康的な食事を継続できるため、日々の食生活を意識したい方にとって心強い味方になります。
>>ヨシケイさんと家事分担してみるPFCバランスがほぼ理想で健康的


栄養価を考えるうえで重要な指標のひとつが、PFCバランスです。
ヨシケイのミールキットは、このPFCバランスもほぼ理想値に近く、健康的な内容になっていました。
PFCバランスとは、「三大栄養素」と呼ばれる たんぱく質(P)・脂質(F)・炭水化物(C) の摂取バランスのことです。
PFCバランスが一つに偏りすぎると、体調不良や体重の増加、生活習慣病など、健康に悪影響を及ぼすことがあります。健康的な食生活を送るうえで非常に重要な要素です。
厚生労働省(日本人の食事摂取基準2025年版)では、理想的なPFC比率を以下のように定めています。
- たんぱく質(P):13~20%
- 脂質(F):20~30%
- 炭水化物(C):50~65%
以下は、1ヶ月分(4週間)のコースごとのヨシケイのメニューにご飯150g(茶碗1杯)をプラスした平均栄養価とPFCバランスです。
| コース名 | 平均栄養価 | PFCバランス |
| スマイリーミール | 645kcal/蛋白25.6g/脂質23.3g/炭水化物84.4g/塩分3.6g | P16%:F32%:C52% |
| スタンダードミール | 668 kcal/蛋白29.1g/脂質24.0g/炭水化物82.5g/塩分4.0g | P17%:F32%:C49% |
| バランスミール | 537kcal/蛋白24.9g/脂質15.0g/炭水化物75.8g/塩分2.9g | P18%:F25%:C56% |
| カットミール | 588 kcal/蛋白24.5g/脂質20.3g/炭水化物75.4g/塩分3.2g | P17%:F31%:C51% |
| ファンミール | 658kcal/蛋白27.1g/脂質24.5g/炭水化物82.7g/塩分3.8g | P16%:F34%:C50% |
| タイムリーミール | 614kcal/蛋白23.0g/脂質21.9g/炭水化物79.7g/塩分3.6g | P15%:F32%:C52% |
PFCバランスは、どのコースもほぼ理想値に近く、バランスが管理されていることがわかります。
特に「バランスミール」は、理想値内に完璧に収まっており、さすが栄養バランスを考慮したコースだと感じました。
個人的に驚いたのは「ファンミール」です。有名店の味やシェフ監修ということで、栄養価はあまり重視されていないのでは?と思っていましたが、こちらもPFCバランスがしっかり整っており、栄養面が考えられていました。
ただ、全体的に栄養バランスは理想に近く良いのですが、やや脂質が多く炭水化物が少ない傾向があります。
これはご飯の量を増やすことで、より理想値に近づけることが可能です。ここでの栄養価はご飯150g(お茶碗1杯)で計算しましたが、これを200gにすると炭水化物の比率が上がり、脂質の比率が下がるため、PFCバランスがさらに理想に近づきます。特にボリュームをしっかり取りたい男性などには、ご飯200gで合わせるのもおすすめです。



どのコースを選んでも、栄養バランスが整った健康的な食事ができるでしょう。
塩分への配慮もアリ


栄養面で見逃せないもうひとつの指標が、塩分量です。
塩分は三大栄養素のバランスには直接関係しませんが、過剰に摂るとむくみや高血圧の原因となり、生活習慣病のリスクを高めることがあります。そのため、健康を意識するうえで無視できない重要な栄養素です。(詳しくはこちら塩分について)
ヨシケイのミールキットは、正直に言うとやや塩分が高めのメニューもあります。しかし、メニューによっては塩分控えめの日もあり、さらに塩分に配慮したコースも用意されているので、工夫されている点が評価できます。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版)では、1日あたりの塩分目標値は、以下の通り。
- 成人男性:7.5g未満
- 成人女性:6.5g未満
れを1食あたりに換算すると、約2.0~2.5g程度が理想的な目安です。
ヨシケイのミールキットの場合、1ヶ月の平均塩分量は1食あたり2.9~4.0gで、ボリュームの多いコースほど塩分が高めになる傾向がありました。1食で4gの塩分を摂ると、1日の目標の半分以上に相当するため、高めと言えます。
しかし、1食を2.0〜2.5gに抑えるのは、病院食並みとなり、正直かなり難しいので、味の満足度も考えた上での設計になっていると思います。
塩分を控えたい方は、栄養価を確認し、以下のような工夫をおすすめします。
- 調味料を2/3程度に調整する
- 汁物は全部飲まずに残す
- 自宅で使う調味料を減塩タイプに置き換える
- 塩分控えめの「バランスミール」を利用する
- 前後の食事で塩分を調整する



塩分にも意識を向けることで、より健康的な食生活を実現できます。
ヨシケイで一番おすすめのミールキットはどれ?


管理栄養士の私からみて一番おすすめは、スマイリーミールです。とはいえ、ヨシケイのどのコースも栄養バランスは整っているので、自分の目的やライフスタイルに合わせて選ぶのが一番です。
スマイリーミールをおすすめに選んだ理由は、以下の通り。
- 塩分が高すぎず
- カロリーもしっかり確保でき
- 中間的で万人に合いやすい
全体的なバランスが良く、迷ったときに選びやすいコースです。
その他の各コースの栄養的な特徴は以下の通り。
- スマイリーミール:万人向けでバランスが良い
- スタンダードミール:量をしっかり食べたい人向け(塩分はやや高め)
- バランスミール:カロリー控えめで野菜多め、塩分控えめ(健康志向の方におすすめ)
- カットミール:時短重視の方向け。カロリーはやや低め
- ファンミール:家で外食気分を楽しみたい人向け。やや塩分高め
- タイムリーミール:調理をほとんどしたくない人向け
カットミールやバランスミールは塩分は低いですが、カロリーもやや控えめのため、活動量の多い方や若い世代にはやや不足する可能性があります。そのため、全体バランスを考えると、スマイリーミールがおすすめだと感じました。



最終的には、自分の目的や生活スタイルに合ったコースを選ぶのがベストです。
まとめ:ヨシケイでバランスの良い健康的な食事を


この記事では、ヨシケイのミールキットの栄養バランスについて、管理栄養士の視点から解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 主食・主菜・副菜がそろった、バランスの良い食事になる
- 1食分の野菜がしっかり摂れる
- PFCバランスもほぼ理想的
- 塩分はやや高めなので、気になる方は工夫が必要
実際にヨシケイを利用してみて、健康面を意識したい方に特におすすめできる内容だと感じました。
バランスの良い食事を毎日続けるのは簡単ではありませんが、ヨシケイを使えば手軽に、無理なく続けられます。
健康に気を付けたい方は、ぜひヨシケイを活用してみてください。
お試し利用が可能で、初回は半額で試すことができます。



食生活は将来への投資です。










